筋腱・感覚刺激療法

感覚刺激で「脳をリラックス!!」

リンクご希望の場合はお手数ですが kankakushigeki@gmail.com にご連絡をお願い致します。

**筋腱・感覚刺激療法 こうふく治療院**Copyright.2010-muscle-tendon sensory receptor stimulation therapy-All Rights Reserved


2010年12月21日火曜日

CRPS type Ⅰ

CRPS(複合性局所疼痛症候群)typeⅠ;疑い


78歳 女性

「痛い場所」

右上肢=右全指~右肩上部および肩甲骨に至るまで。


「痛めた理由」

平成22年4月中旬、転倒し右手首(右橈骨下端)を骨折。


「来院までの状態」

整形外科にて受診し、受傷当日にギプス固定。

固定数日後から、ギプスが苦しい、指が痛い(第4指)などの症状が出ていたという。ギプスを外して欲しいと希望したが、そのまま3週間固定。

ギプスの除去をするころには、骨折患部だけではなく、右全指~右肩上部および肩甲骨に至るまで焼け付くような激しい痛みが出ていたという。

ギプス除去後も痛みの改善はなく、むしろ悪くなっている状態だったという。


「来院時の状態・所見」

右全指~右肩上部および肩甲骨での焼け付くような痛みがあり、待合室の椅子にジッと座っていることができないほど。

全ての部位で自発痛(+++)、夜間痛(+++)、動作痛(+++)。

昼も夜もない痛みで、ここ数週間は殆ど睡眠も取れない。お医者さんから処方された痛み止め・座薬(鎮痛剤の)もまったく効果がないという。

肩関節・肘関節は痛みの激しさの割にはROM(関節可動域=動く範囲)の低下はあまりみられない。

手関節は正常の半分程度のROM。

MP関節(指の根元の関節)は第一指(親指)以外、殆ど動かない。

PIP・DIP(指の第一・第二関節)のROMも大きく損なわれており、全体のイメージで言えば、ソフトボールを握っている状態でそれ以上開くことも閉じることもできない。

第一指(親指)の先端が辛うじて第二(人差し指)・第三指(中指)の先端に触れる程度。

鉛筆さえ持ちあげるのは困難。箸を持つこと字を書くことどころか、スプーンを使うこともできない。

肘から下は浮腫(むくみ)が目立ち、手関節周辺から先端に掛けては発赤が顕著(トマトの様に赤い)。

手関節周辺から先は痛みだけでなく、「ジリジリと熱い」という感覚も訴える。

あまりに過酷な状況であり、数日間は記録を残したいと申し出ることもできなかった。

痛みは-・±・+・++・+++の5段階評価。
「痛くない」「やや痛む」「痛む」「強く痛む」「より強く痛む」としています。


「治 療」

熱感と発赤が減退するまでの間は、筋腱・感覚刺激療法(手技)を主とし、金属棒を用いる場合は刺激を極力抑えた。その後は50:50程度の割合。

手関節が物に当たったり、不意の動作で動かされたりすると非常に辛いというので非伸縮包帯と厚紙シーネでゆるく固定。

キツイ感じが出るようなときは固定を全て外すようにアドバイス。睡眠時の腕の置き方もアドバイスした。

また、自分でのマッサージや痛んでいる関節の運動などは一切行わないように指示した。



「結 果」

予想はしていたものの、長い経過を辿る事になった。症状が症状なので、初期の頃は注意深く状態の推移を見守る必要があった。


[1-1、1-2画像まで]

初日の段階では、浮腫が強く発赤も著明(手関節周辺から先は酷い日焼けの様に)。

画像は来院9日目。

浮腫は半分くらいになり、発赤も半分以下に(画像では赤みがあまり感じられないが、実際にはもっと赤みが強かった。カメラの性能に依存するものと思われる)痛みは依然として強いが、夜眠れる時間が出てきた。掌の「ジリジリと熱い」感覚はこのころ7割方改善。


画像 左1-1 右1-2 ソニーコンデジ リサイズ


[2-1枚目の画像まで]

治療開始後1ヶ月を迎える頃

掌の「ジリジリと熱い」感覚は消失。痛みの強さレベルは一進一退だが、「焼け付くような」感じが薄らいできた。

治療開始後2ヶ月を迎える頃

痛みはあるものの手関節のROM(可動範囲)は、ほぼ回復。

第一指(親指)以外の指のROMは回復傾向にはあるが、日常生活で使用できるレベルではない。=指を曲げたとき、指先が掌(手のひら)と5cm程開いていたものが2cm程まで回復。

浮腫は7割方改善したが、ちょっと無理をして動かすと強い浮腫が戻ってくる。

痛みは焼け付く感じはもうない。痛む強さも四六時中(+++)だったものが、(+)~(+++)と変化し、「だいぶ楽な時がでてきた。」と患者さんが自覚できるようになった。厚紙固定除去。


治療開始後3ヶ月を迎える頃

第二~第五指の動きは伸展(指を伸ばす方向)で改善が認められるが、屈曲(曲げる方向)では目立った改善はない。=指先は掌と2cm程開きがあるまま。

浮腫も現状維持。痛みの強さは(+)~(++)に落ち着いてきた。包帯除去。


治療開始後4ヶ月を迎える頃

第二~第五指の屈曲が改善してきた。=第二、第三指先と掌の開きは1cm程となり、第四、第五指は先端が付くようになって来た。

浮腫はまだあるが、範囲は手の甲だけと限定的になってきた。痛みの強さは(±)~(+)程度となり、痛みというより重苦しさに変化してきた。


画像 2-1 ソニーコンデジ リサイズ


[3-1、3-2枚目の画像まで]

治療開始後5ヶ月を迎える頃

第二、第三指先も違和感を伴うものの掌に付くようになってきた。

浮腫は手の甲に若干残る。痛みは無理をして動かすと(+)程度出てくることもあるが、あまり気にならない。右腕全体は疲れやすい傾向にある。

現在、ご主人の体調が優れないため、治療は中断。



画像 左3-1 右3-2 


「考 察」

CRPSⅠ-Ⅱが多発的で難治性の高い痛みであることは、認識しており、すでにこれだと思われる症例も5~6例みてきました。

ですが、元々の傷害部位(骨折した手首)だけに留まらず、全ての指にまで運動域の極端な低下(動きが悪くなった)と高度の浮腫(むくみ)・発赤がみられ、さらに運動障害や浮腫も認められない肘関節や肩関節周囲にも極めて強い難治性の痛みが波及していたことに改めて驚きがありました。

条件的に発症から何ヶ月もたった訳でなく早い段階からケアできたこと、患者さんが辛抱強く、指示を良く守ってくれたことが回復への足掛かりになったのではないかと考えています。

http://mtsrst-test.blogspot.com/
kankakushigeki@gmail.com 

山形・こうふく 黒田 康史

2010年12月2日木曜日

肉離れ

三角筋肉離れ

58歳 男性

[痛めた場所]

右肩~上腕


[痛めた理由]

来院前々日に、後ろ手でリュックの輪に腕を通そうとして痛めた。


[来院までの状態]

負傷後からだんだん痛くなり、自宅で湿布を貼ったが、かえって痛みが強くなった。

当日、翌日と様子を見たが、自発痛(ジッとしていても痛い)、夜間痛がある。

痛みで肩関節を動かすこともできなので、来院。


[来院してからの状態・所見]

腕を下げているだけでも痛む=自発痛(+~++)

夜間、痛んで眠れない=夜間痛(++)

どの方向に動かしても強く痛む=運動時痛(++)

前方:70度=肩の高さまでは上げられない。
側方:40度=若干動く程度。
後方:45度=痛みはあるがほぼ正常域まで動く。
角度はいずれも目視です。おおよそ。

痛みのある三角筋中央部に、幅1cm・縦3cmほどのハッキリした圧痛部があり、表面に触れる程度で強く痛む圧痛(++~+++)。

痛みは-・±・+・++・+++の5段階評価。
「痛くない」「やや痛む」「痛む」「強く痛む」「より強く痛む」としています。


[治 療]

マイクロカレント(初回と二回目)

筋腱・感覚刺激療法


[結 果]

1日目

治療直後の目立った改善はなかった。症状が強く、急性期でもあるので深追いしないように考えた(治療刺激オーバーでリバウンドしないことを優先)。

就寝時に負傷部に負担が掛からないようにブランケットで腕の位置を確保するようにしてもらった。(ブランケットの使い方は当方で指示

2日目

昨晩も痛みがあり眠れなかったという。痛み方を聞くと、ジッとして動かないでいることが身体的に辛く、身体を動かすと腕が痛むということなので、生活上やや不便になるが非伸縮包帯(伸びない包帯)で肩~上腕を固定。

夜間の動作時痛はあるものの、自発痛(+~++)の症状は(-)に。また、負傷部の触れる程度で強く痛む(++)症状も(-)となっていた。


3日目

夜の痛み=夜間痛(-)で、朝まで安眠できた。

自発痛も(-)。

前方、側方共に水平以上(90度以上)やや痛む(±~+)ものの、動きはほぼ正常になった。

このあと、患者さんが出張で不在のため治療を中断中。後日、追加報告いたします。


余談(ごめんなさーい。わかる人限定でーす。)

今回はエコー像の保存で不手際ばかりで凹みっぱなしでした。

長軸・健側の位置が20mmほど中枢にズレています。

やり直したんですが、そのやり直しを削除してしまい、ついでに短軸像も保存せず終了してしまうという駄目押し。

うーーん、σ(-_-#)アタマイテェ・・・


[考 察]

症状は厳しかったのですが、予想以上に短期間で概ね回復でき、良かったと思っています。

保存できなかった別位置(短軸)からのエコー像と合わせ考えると、筋繊維自体の損傷というより、筋肉を構成する比較的大きな筋束どうしが離開したものと推測されます。

右三角筋エコー像長軸

2010年11月24日水曜日

PCのご機嫌

タイトル通り...

パソコンくんのご機嫌がいまひとつ悪いのであります。(TT)

理由は・・・JAVA言語での結構なプログラムを作ろうとしているからです。

しかも・・・JAVA?? JAVAってなんJAROみたいな「超弩級ど素人」が・・・無謀だ~


で、そのプログラムを組むには何種類かのソフトウェアが必要なんですが、高機能無料ソフトであるぶん、いろいろ相性なんかもあるらしく(私の場合ですが)・・・何回、windowsの再インストールをさせられたかわかりません。

しかも基本的にそれらのソフトは英語・・・それ以前に、用語もわからん。英語よりわからん。wikiなんかで調べるとなおさらわからん・・・・頭が歯槽膿漏になりそうで泣ける。

すでに凹みまくりです。


プログラマーの人達って凄いんだなぁって尊敬している今日この頃であります。

2010年11月13日土曜日

膝関節痛(参考症例)

72歳 女性

[痛めた場所]左膝関節

[痛めた理由]
来院の2日前、催事で動き通しだった。以前から無理をすると痛む。


[来院してからの状態・所見]

歩くときに足を引きずる感じ。痛みのため膝を深く曲げることが出来ない。

左膝に明かな腫脹(はれ)を確認できる。


治療の直前に行ったエコー


[治 療]

今回は、経過を追った症例ではありませんが、症状やエコー画像を参照しながら実際の治療方法と治療前、治療後を比較してみてください。左膝関節の治療に掛かった時間は90秒ほどでした。

静止画像の切り出しから編集した動画になっています。一部音声付です。

2010年11月4日木曜日

彩雲

こんにちは、黒田です。

昨日、山形は結構寒くて、私の住むところは最高気温が1桁。

山は雪でした。

午後の一時だけ青空が広がり、「幸せを呼ぶ雲」と言われる「彩雲」が見られました。

iPhone4で写真を撮りましたが、実際に見たのと同じようにはいかなかったのが残念~。

ホントはもっと綺麗だったのになぁーーー。

画像中央やや上の薄い雲に淡い虹のような色合いが出ています。ガンマ補正してあります。

2010年10月27日水曜日

冬が来た

一昨日までは、おだやかーな秋だったんですが、昨日から一気に寒くなり今朝は東側の山(標高1016m)が雪化粧。


いつもは下の方の山がすっかり紅葉してから雪化粧なんですが、まだまだ緑っぽいまんま。


なんだか何時もと勝手の違う年になりそうです。


2010年10月21日木曜日

スポーツ障害

筋腱・感覚刺激療法研究会で席を同じくする高木宏育先生@帯広市のブログ内容を転載いたします(本人の許可済:青文字部分)。


怪我をしてもスキルアップ (←高木先生のブログに飛びますよ。)

練習中や試合中に負傷してしまったら、復帰を焦るより、負傷中に出来る事を考えよう。殆どの選手は下半身の負傷であれば、上半身のトレーニングをしています。

別メニューでトレーニングも大切ですが、

もっと大切な事はチームの為に何が出来るか、自分の立ち居地を知るための自分自身を解析すること、練習を外から見たときにしか見えないものがある事を知る事、負傷中に考える選手は、負傷中にスキルアップ出来る選手です。

自分の負傷の程度を知り、自覚する事が大切です




私も全く同感です。

アスリートにとってスポーツ障害は避けたいもの「No1」だと思います。

ただ、災い転じてなんとやら...悪いことばかりではないと思うんです。


スポーツ障害への理解と自覚がある患者さんは治るスピードも速いですし、治ったあとの取り組みも違ってくることが多いです。

特にメンタル面で強くなる印象を受けます。


いまあるスポーツ障害がどの程度で回復するのか、どういう練習なら現状でも可能なのか、何ができて何をすべきか(個人に対しても、チームに対しても)を理解・分析することは、相手チームの戦力分析をして試合に臨むのと非常に似ています。

これをやるのとやらないのでは、結果は大きく異なりますし、自信をもって望むこともできます。


スポーツ障害をお持ちでお困りのみなさん、ほんのちょっと視点を変えてみませんか?「負傷中のスキルアップ」が期待できると思いますよ。


2010年10月19日火曜日

マツタケ

昨日、患者さんからマツタケを頂きました。(Sさん!ありがとう!!)

見てみると、見事なマツタケでビックリ!!

夕べ、さっそくマツタケご飯になりました。

「あぁ、秋なんだなぁ」と胃袋が感動していました。(情緒なさ杉でしょう...)

大きな国産松茸に感動!

2010年10月18日月曜日

肩関節周囲炎(五十肩)

82歳 男性

[痛いところ(主訴)] 

右肩関節

[痛めた理由(原因)]

一週間前に5kg程のものを持ち上げた。

[来院までの状態(現病歴)]

以前より肩に重い感じはあったという。

一週間前に5kg程のものを持ち上げた当初はやや痛む程度だったが、日毎に痛みが酷くなり、ここ数日は夜の痛みで殆ど眠れなかったという。


[来院時の状態(現症・所見)]

手は前方からも側方からも、水平までも上げることができない。(通常どちらも180度近く動きます。)

痛みのため、手を後方に動かすことは殆ど出来ない。


肘枕と肩関節の動き



[治 療]

金属棒と徒手による筋腱・感覚刺激療法を組合わせて行った。


[結 果]

1回目
治療直後は肩関節の動きも良くなり(前方約140°、側方8約140°、後方約20°)痛みも70~80%軽減(本人の感覚で)。

首、肩、腕をエアコンや扇風機で冷やさないように指導。

肘に枕を入れて眠る様に指導(後述)。

自分で肩や首をグルグル回したり、揉んだりしない様に指導。


2回目
1日目の治療後は楽になったが、夜になり痛みが戻ってきたと言う。夜間痛も強い。

治療後は昨日と同程度まで症状改善。

3回目
前回ほどではないが、夜になり痛みが戻ってきた。夜間痛も強い(前日よりは良い)。

金属棒でのポイントと徒手による手技を変更。


4回目
痛みの戻りが殆どなく、夜間痛もなく熟睡できた。関節の動きもほぼ正常。

治療は前回と同様。

5回目
4回目と5回目の治療間隔が開き、動かしたときの痛みがやや戻ったものの、経過は良好。

治療後、諸症状は殆ど消失。

6回目、7回目
経過観察と状態の維持を目的として治療。

経過良好により、7回目で治療終了。