39歳 女性
「傷めた場所」
左前腕部
「来院までの状態」
来院の11日前に転倒し路面に強打し受傷。打った直後は強い痛みがあった。
当日夜は夜の痛みもなかったが、動かすと痛みがあった(それほど強くなかったという)ので、念のために整形外科を受診。
X線検査で骨の異常なし。
打撲との診断。4-5日で治るだろうとのこと。腫れや内出血、自発痛、夜間痛もない。本人も大したことはないと考えていたという。
ところが、4-5経ったころから急速に痛みが悪化。日ごとに症状は強くなり受傷8日目には激痛化し、じっとしているのも辛く夜も殆ど眠れない、痛み止めも効かない状態になったという。
「来院時の状態」
前腕部(肘の下から先)から手背部(手の甲)にかけて浮腫が認められる。本人も強張り感を覚える。
痛みは手関節から前腕部、肩甲骨周囲までに広がっており打撲した局所を中心に強い痛みがある。
焼けるような痛みでジッとしていられない。夜間痛も酷く眠れない。皮膚の色は肘から下で左右差があり、左側(患部)は赤黒い。内出血の色ではない。知覚や腱反射は正常。
「治療」
筋腱感覚刺激療法(金属&手技:手技主)
ゲルパック(温める)
シャワーでの温冷交互浴を行ってもらう。
「結果」
初日
治療直後は痛みがやや緩和された。
二回目(翌日)
自発痛、夜間痛は変化なし。浮腫も変化なし。皮膚の色は赤黒い感じが改善。
三回目(4日後)
自発痛軽減、夜間痛も軽減。浮腫殆どなし。皮膚色正常。
四回目(8日後)
自発痛ややある。夜間痛は無くなった。浮腫なし。
五回目(14日後)
自発痛、夜間痛なし。
この後の来院はない。
「考察」
得体の知れない痛みでした。
パッと観た時には骨折があり、数日間放置したときのような状態に見えました。だた、実際にはエコー観察上でも骨折はなく、組織の挫滅が酷いというわけでもありませんでした。また、初めに受診された整形外科の先生は非常に優れた診断力をお持ちで、見落としなどということは考えられませんでした。
以前、CRPS(確定ではない)の症例を上げさせていただきましたが、その方の初発症状ととても似ています。
問診で受傷から来院に至るまでの経過を聞いていて緊張感が高まるのを憶えました。正直なところ自分でもこの短期間で症状が軽快した事に驚いています。ただ、もしも痛みが酷い状態でもう少し日数をを経過していたら...と思うと冷や汗が出ます。
山形・こうふく 黒田康史
http://mtsrst-kouhuku.blogspot.com/
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